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2014-04-12

行き届く?行き届かない?看護師の異動


3月4月は何かと異動が多い。
最たる異動は長男のロサンゼルスへの赴任だ。
わが輩も毎日が宙ぶらりんで生きてるようなもの。
たとえば
ちょっと油断すれば
カリウム過多で即
死にいたるギリギリで生きてる。
というか
ギリギリまで食べてやろうという魂胆なのだが。
なので
来週渡米することが決まってるので
成田で見送ることに決めている。

さて
透析センターのスタッフも入れ替わりが激しい。


先々週の土曜日に看護師のひとりKoが辞めた。
2時間近くの通勤時間だったのが
違う透析クリニックへ転勤。
近くなるのだろうと思えば
また同じくらい2時間かかるという。
まあパワフルなKoならば
2時間も問題ではないかもしれない。

もうひとりの看護師Waは
センターではもっとも若いはずだ。

以前はすべてが技師あるいは看護師が
穿刺から機器の操作
あるいは薬まですべて一人で行っていた。
回路のつなぎ方で死ぬことはないかもしれないが
大きなトラブルにつながらないとはいえない。

一度だけ時間単位の除水量が
予定していた800gより大幅に多い1400gに設定され
急激に80まで血圧が下がったことがあり
そのことで設定ミスが見つかったことがあった。
その時は技師も担当医師も
謝罪にベッドに来た。

人為的ミスは起こらないのでなく
起こることを前提にして
防止策を考えるのが当たり前。
だから
スタッフ一人で開始作業をするのは
不安になり
だんだんその作業を見て覚えてしまったほどだ。
もちろん見たからと言って限りある。

その後数年経って
ダブルチェックで行われるようになって
その不安はひとまずなくなった。

透析終了時の機器に入った血液を
カラダに戻すのも
以前は空気が入る寸前で
スタッフが止めるという方法だったので
間違って止める鉗子(ハサミのような形のクリップ)の操作ひとつで
空気が体内に入り死にいたることがあった。
その空気が生食水に置き換わり
機器もアラームが鳴るようになって
間違っても清水が血管に入るだけで
命に別条ないより安心な状況にはなった。

ダブルチェックになって
開始だけはスタッフが二人で行うようになったが
これはほんと患者として安心感を享受させてもらえるもの。
ところがこの若い看護師Waは
一人ではじめようとするのだった。

キャリアのあるスタッフなら
ある程度信頼もできるにだが
日常の作業を見てても
頼りない仕草が目立つ。
まあだからこそ一人ではじめてしまうわけで
患者としては緊張が走る。
ただ事ではないことになっては遅い。

幸いその後先輩看護師がついて
トラブルも起こらなかったが
それ以降も
このWaの頼りなさには油断ができなかった。

その看護師Waが同じ病院内で異動で
突然ベッドに挨拶に来た。
「いろいろ行き届きませんで
  申し訳ありませんでした」
と言った。
挨拶としてはこれ以上なく
きちんとしていてちょっと驚いた。
いやこちらの気持ちが分かっていたのかとさえ思えるものだが
他の科に異動後も
「行き届いて」欲しいと思うばかり。

ついでにもう一人
「行き届かない」技師Oのこと。
何でも定年まで2年というスタッフの中でも最高齢。
透析の一からすべてを知り尽くしてるわけだが
それだからなのか患者とコミュニケーションをとらない。

それは別に求めるものでもないが
終了時ベッドに付いて返血の作業をすることが多かったが
というより開始の穿刺はしなかったが
ふつう「おつかれさまでした」というところ
何も言わず去って行く。
別にそれを求めているわけではないので
それはそれでいいのだが
不愉快なのは
作業をしながらため息をするのだった。
一挙手一投足ごとのため息。

これは聞きたくない。
レストランでスタッフが料理を持ってきてため息をするようなもの。
あるいは美容師がため息をしながら
カットをするようなもの。
最年長の役付きだろうが
病院のスタッフとしての立場がまるでない。
こういう大きな病院ですらとさえ思った。

他の技師に訴えた。
だが最年長の上司に言えるわけがない。
スタッフ長=看護係長にも何度も話した。
だがミーティングで漠然と
患者の前でため息ををつかない程度のことは話してくれたというが
当の本人が自分のことだと思ってないか
屁でもないと思ってるのか
それ以降も変わりなかった。

その最年長の技師Oは
誰一人にも挨拶もなく突然
他県のクリニックへ行った。
7、8年お世話になったが
そういう人に限って
挨拶もなく去るのだとつくづく思う。

いや  挨拶をするべきだと言ってるわけでも毛頭ない。

看護師も技師も素晴らしく
行き届いたスタッフのなかに
スタッフの一もわかってないのが
残念と思うしかない。

クラークMも救急部門に異動。
わが輩の山での料理にヒントをくれたりしてお世話になった。

いつか救急センターでお世話になりますと丁重にご挨拶すると
カリウムで運ばれないようにと釘をさされた。

そして今日もまた突然
今日が最後でご挨拶にきましたと
看護師Ka-F。



キャリアも長く絶大なる安定感があって
公私問わずくだらない話に付き合ってくれていた。
というよりKa-Fも酒が好きだったから
話があったといのかもしれないが
非常に残念。

とりあえず看護師がかかりやすい腰痛の治療のためのようだが
「それは重要なことだね」と伝えるしかない。
早く良くなるといいと思うばかり。


なにはともあれみなさん新しい環境でがんばってください。
お世話になりました。



*写真上=看護師Koは部屋中駆け巡るパワーの持ち主だった。
そういえば病院スタッフが出場した市主催のマラソンで走っていた。
*写真下=看護師Ka-Fは山での料理の相談すると
即座に明快な答えが返ってくるのが気持ちよかった。
自家製麻婆豆腐をご馳走できなかったことが心残り。。